運動器リハビリテーションの機能評価 I

著=David J. Magee/監訳=陶山哲夫(埼玉医科大学総合医療センターリハビリテーション科教授)
A4判/456頁/原著第4版
ISBN
9784860348526
発売日
2006年12月20日
監訳者を代表して


運動器は身体を支え全身の運動を司る重要な組織であり,運動器には骨・関節・筋肉・神経さらに血管・神経などが含まれますが,運動学を理解するには運動器の生理・解剖・病態像をよく理解する必要があります。
運動器疾患のリハビリテーションを行うにあたっては,正しい診断と治療が必要であることはいうまでもありませんが,リハビリテーションに関与する医師やセラピストは罹患部位の機能解剖と病態像をよく理解し,正確な評価の基に訓練プログラムの作成・短期ゴールと長期ゴールを設定してリハビリテーションを行い,早期社会復帰を確立していくことが必要であります。
私どもはかねてからリハビリテーションに関与する医師や理学療法士・作業療法士などのために,わかりやすく実践に役立つ質の高い教科書を探していましたが,そのような折りに米国で好評なDavid J. Mageeによる本書を拝見したところ,運動器のリハビリテーションを理解するのに充分な教科書にようやく巡り会うことができたと確信することができました。
Magee 博士は1968年大学卒業後,1971年に理学療法士となり,1972年に理学療法学士,1975年に修士号,1980年に博士号を取得されています。 1999年には,カナダ理学療法協会の生涯会員となり,2001年には同協会Silver Quill賞を受賞,2002年にはアルバータ大学同窓会賞なども受賞されています。筋骨格系評価および治療,スポーツ傷害,関節モビライゼーションなどを専門とした非常に高名な学識の高い先生です。
本書は1987年David J. Mageeが四肢の運動器の評価を中心に初版したものでありますが,第3版に骨盤・腰椎・肩関節を追加し,2002年の第4版には切断の評価を加えております。本書の特徴は,まず1章に運動器疾患に対する基本理念と概念が述べられ,以下頭部・顔面,頚椎から始まり,足部に至る全身の機能解剖と病態像について詳細な説明があり,さらに歩行・姿勢・切断の評価,スポーツ時の緊急評価,最後に社会参加前の評価など,運動器リハビリテーションを推進するに必要な事項が述べられております。翻訳は,埼玉医科大学を中心に運動器疾患に詳しい先生方に分担をお願いしました。
本邦では2006年4月より保険医療に運動器リハビリテーションが認められるようになりましたので,運動器リハビリテーションに係わる医師・理学療法士・作業療法士・その他の職種の先生方にぜひお勧め致したいと存じます。
2006年11月

埼玉医科大学総合医療センター
リハビリテーション科教授
陶山 哲夫

 


Ⅰ巻目次

1章 基本理念と概念
現病歴
観 察
検 査
原 則
探索的検査
特定の関節の検査
機能評価
特殊検査
反射と皮膚知覚神経分布
ジョイントプレイ(関節の遊び)
触 診
画像診断
まとめ
症例検討
結 論
付 録
2章 頭部・顔面
応用解剖
現病歴
観 察
検 査
頭部の検査
顔面の検査
眼の検査
鼻の検査
歯の検査
耳の検査
特殊検査
反射と皮膚知覚神経分布
ジョイントプレイ(関節の遊び)
触 診
画像診断
頭部・顔面評価のまとめ
症例検討
3章 頚 椎
応用解剖
現病歴
観 察
検 査
自動運動
他動運動
抵抗を加えた等尺性運動
末梢関節の探索的検査
筋髄節
機能評価
特殊検査
反射と皮膚知覚神経分布
ジョイントプレイ(関節の遊び)
触 診
画像診断
頚椎評価のまとめ
症例検討
4章 顎関節
応用解剖
現病歴
観 察
検 査
自動運動
他動運動
抵抗を加えた等尺性運動
機能評価
特殊検査
反射と皮膚知覚神経分布
ジョイントプレイ(関節の遊び)
触 診
画像診断
顎関節評価のまとめ
症例検討
5章 肩関節
応用解剖
現病歴
観 察
検 査
自動運動
他動運動
抵抗を加えた等尺性運動
機能評価
特殊検査
反射と皮膚知覚神経分布
ジョイントプレイ(関節の遊び)
触 診
画像診断
肩関節評価のまとめ
症例検討
6章 肘関節
応用解剖
現病歴
観 察
検 査
自動運動
他動運動
抵抗を加えた等尺性運動
機能評価
特殊検査
反射と皮膚知覚神経分布
ジョイントプレイ(関節の遊び)
触 診
画像診断
肘関節評価のまとめ
症例検討
7章 前腕,手関節,手
応用解剖
現病歴
観 察
よくみられる手と手指の変形
その他の理学的所見
検 査
自動運動
他動運動
抵抗を加えた等尺性運動
機能評価(把持)
特殊検査
反射と皮膚知覚神経分布
ジョイントプレイ(関節の遊び)
触 診
画像診断
前腕,手関節,手評価のまとめ
症例検討
8章 胸 椎
応用解剖
現病歴
観 察
脊椎後弯症
側弯症
呼 吸
胸郭変形
検 査
自動運動
他動運動
抵抗を加えた等尺性運動
機能評価
特殊検査
反射と皮膚知覚神経分布
ジョイントプレイ(関節の遊び)
触 診
画像診断
胸椎評価のまとめ
症例検討

 

運動器疾患に対する基本理念と概念の記述、頭部・顔面・頚椎から足部に至る全身の機能解剖と病態像について詳細に解説。さらに歩行・姿勢・切断の評価、スポーツ時の緊急評価、最後に社会参加前の評価などについて、運動器リハビリテーションを推進するのに必要な事項も解説。神経筋骨格系の評価への系統的アプローチを医家、PT/OTをはじめとした運動器リハビリテーションに係わる全職種の方々に提供。

その他の情報
ISBN 9784860348526
Author Information 著=David J. Magee/監訳=陶山哲夫(埼玉医科大学総合医療センターリハビリテーション科教授)
発売日 20-12-2006
Book Info A4判/456頁/原著第4版